子どものころから、25歳くらいに結婚して、30歳までには子どもが二人いて…という生活を想像していたのですが…30代半ばになった今、結婚どころか相手もいません…。
そのようにおっしゃる方はとても多いですよ。ここ数十年で結婚をとりまく社会の状況が大きく変わったことが背景にあるようです。
なるほど。僕が子どもの頃と今では、世の中の様子がガラリと変わりましたもんね。
はい。なので昔の感覚のまま現代で結婚したいと考えた場合、結婚に繋がる出会いがない!と感じることが多いようです。
平成⇒令和と時を経て、婚活の形も大きく変化しています。この記事では時代の流れと共に変化した婚活を取り巻く状況と、今の時代に最適な婚活について解説します。
親世代と今の私たち 結婚までの道のりを比較
平成元年(1989年)ころの出会いの方法
平成元年ころの結婚に関する出会いの方法については、当時の統計や調査データに基づいていくつかの情報があります。具体的には以下のような出会いの方法が一般的でした。 参照元:男女共同参画、厚生労働省資料
友人や知人の紹介
当時は友人や家族、同僚など、身近な人の紹介を通じて出会うことが最も一般的な方法の一つでした。この方法は、互いに信頼できる人を介するため、安心感がありました。
職場結婚
職場で出会い、そのまま結婚に至るケースも多かったです。1980年代後半は「職場結婚」という言葉がよく使われており、多くの人が職場で日常的に接する中で自然と関係を築いていった結果、結婚することが多く見られました。
お見合い
特に昭和後半から平成初期にかけては、まだお見合いの文化が根強く残っていました。親や親戚の紹介を通じてお見合いを行い、その後に結婚に至るケースも一般的でした。
大学やサークルでの出会い
大学に進学する人も増えてきた時代で、サークルや部活動を通じて恋愛関係に発展し、結婚するケースも増加していました。このような出会いは学生結婚として注目されることもありました。
地域コミュニティや趣味の活動
地域でのイベントや趣味の活動を通じた出会いも多くありました。地域社会が活発で、地元の祭りや行事での出会いなど、地元に根付いた関係から結婚することも一般的でした。
平成元年(1989年)ころの婚活データの傾向
お見合いと恋愛結婚の割合
昭和30年代から50年代(1955年~1975年)ころまではお見合い結婚が主流でしたが、1980年代後半になると、恋愛結婚の割合が次第に増加し、お見合い結婚の割合を上回るようになりました。1989年ころには、恋愛結婚が約7割、お見合い結婚が約3割という割合になっていたとされています。
結婚年齢の傾向
当時は男女ともに20代半ばから後半での結婚が一般的でした。社会的な背景として、結婚がライフコースの一部とみなされ、早めの結婚が一般的な価値観だったことが影響しています。
令和6年(2024年)の出会いの方法
令和6年(2024年)における出会いの方法は、デジタル技術の進展や社会的変化により多様化しています。以下に、主な出会いの方法とその傾向をデータとともにご紹介します。
マッチングアプリ・オンライン婚活の普及
近年、マッチングアプリやオンライン婚活サービスの利用が急増しています。リクルートの「婚活実態調査2024」によれば、2023年の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人の割合は16.8%に達しています。特に、ネット系婚活サービスを通じて結婚した割合が最も高く、オンラインでの出会いが主流となりつつあります。
職場や友人・知人を通じた出会い
従来からの職場や友人・知人を通じた出会いも引き続き重要な役割を果たしています。しかし、リモートワークの普及やライフスタイルの変化により、これらの出会いの機会は減少傾向にあります。国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」によると、職場や仕事を通じた出会いの割合は減少しており、特にインターネットを介した出会いが増加していることが示されています。
結婚相談所の利用
結婚相談所を介しての出会いもすすんでいます。特に、仲人型の結婚相談所では、プロのアドバイザーが個別にサポートを行い、恋愛経験が少ない方でも安心して利用できる環境が整っています。消費者庁の調査によれば、結婚を希望する方同士の安心できる出会いの場を広げるために、一般社団法人結婚・婚活応援プロジェクト(MSPJ)が設立されるなど、業界全体での取り組みも進んでいます。
趣味やコミュニティを通じた出会い
共通の趣味や興味を持つ人々が集まるコミュニティやイベントを通じた出会いも増加しています。オンライン上のコミュニティやオフラインのイベントを通じて、自然な形での出会いが期待できます。
令和6年の婚活データの傾向
リクルートの「婚活実態調査2024」によれば、婚活サービスを新規で利用開始し、恋人ができた割合は3年連続で上昇し、2023年には18.7%が恋人ができたと回答しています。また、周囲に婚活サービスで恋人ができた人や結婚した人がいる場合、自身の婚活サービス利用経験割合が高くなる傾向があり、婚活サービスの利用が一般化していることが伺えます。
結婚年齢の傾向
近年、男女ともに初婚年齢が上昇する傾向が見られます。2023年の厚生労働省の統計によると、男性は31歳、女性は29.4歳となっています。これは、キャリア形成やライフスタイルの変化、経済的な安定を求める傾向が影響していると考えられています。
平成元年と令和6年 婚活事情の違い
平成元年ころの出会いは、職場や友人・知人の紹介、お見合いなどが主流で、周囲の人々のお世話やおせっかいによって自然に結婚に至るケースが多く見られました。また、「結婚するのが当たり前」という社会的背景があったため、20歳を過ぎると自然と結婚相手を探し始める風潮がありました。一方、令和6年の現代においては、価値観が多様化し、結婚するか否かは一人一人の意思次第となっています。そのため、平成元年ころに比べて、自然に待っている状態での結婚に繋がる出会いは少なくなりました。マッチングアプリやオンライン婚活サービスなど、出会いの場はデジタル技術の進展により多様化しているものの、積極的に行動しなければチャンスを逃してしまう状況です。
今は自ら進んで婚活しなければ、結婚ができない時代
現代において、「結婚をしたい」「家庭を持ちたい」と思うなら、自ら積極的に出会いの場を探すことが大切です。ここでは、具体的なシチュエーションごとにどのような行動が取れるかを解説します。
① 友達に紹介を依頼する
友達に頼んで異性を紹介してもらうのは、婚活の一つの方法です。友達に自分の条件に合う異性を紹介してもらうことが考えられます。
友達を通じた合コンは、複数の異性と一度に会うことができる場です。友人が共通の場にいることで、初対面でも自然に会話を始めることができます。
② 親族に紹介を依頼する
親族に結婚相手を紹介してもらうことも、以前からある出会い方法の一つです。親や親戚に候補者を紹介してもらい、お互いに結婚を前提とした出会いを進めることが一般的です。
お見合いは、親や親戚が仲介して行われる伝統的な出会いの方法です。仲介者を通じて結婚相手として会うことが特徴です。
③ 出会いを求めて外に出る
外に出て行動することで、新たな出会いの機会を作ることができます。
趣味や習い事
自分の興味がある趣味や習い事を通じて出会うことで、共通の話題が生まれやすく、自然に関係を深められます。例えば、料理教室やスポーツクラブに参加することなどが考えられます。
相席屋
相席屋は、出会いを求める人々が集まる場所です。カジュアルな雰囲気で異性と会話を楽しむことができ、気軽な雰囲気の中での出会うことが可能です。
婚活パーティー
婚活パーティーは、多くの異性と一度に出会うことができるイベントです。自己紹介タイムが設けられていることが多く、短時間で相手の情報を得ることができます。パーティー参加者は結婚を意識していることが明確であることが特徴です。
④ ネットで繋がる
インターネットを利用して、新たな出会いを探すことも一般的になっています。オンライン上でのコミュニケーションを通じて、共通の趣味や興味を持った人と繋がることができます。
オンラインサロン
オンラインサロンは、共通のテーマや興味を持つ人たちが集まるコミュニティです。趣味や関心が同じ人と出会いやすい環境が整っています。
ネットゲーム
ネットゲームを通じて出会うことも、近年増えている方法です。ゲーム内での協力や会話を通じて自然に親しくなることがあります。
⑤ マッチングアプリ
マッチングアプリは、現代の婚活において一般的な手段となっています。自分のプロフィールを登録し、条件に合う相手とマッチングすることで、効率的に出会いの機会を増やすことができます。自宅で手軽に利用できるため、忙しい人にも適しています。
⑥ 結婚相談所
結婚相談所では、プロのアドバイザーが個別にサポートを行い、理想の相手と効率的に出会うことができます。結婚相談所に登録することで、結婚に真剣な異性とマッチングされるため、安心感を持ちながら婚活を進めることが可能です。
前向きに婚活するためのポイント
現代の婚活においては、行動力が欠かせませんが、婚活を続けるには、モチベーションを維持し続けることが大切です。
ここでは、婚活モチベーションを維持するために出来ることをご紹介します。
① 外見を磨く
婚活では自分自身の気分を前向きに保つために、外見を整えることが効果的です。
トレンドを意識する
今のファッションやヘアスタイルのトレンドを取り入れることで、自分の気分が高まり、自信を持てるようになります。無理に高価な服を購入する必要はありませんが、清潔感のある服装と自分に合ったスタイルを選ぶことがポイントです。
体のケア
定期的に運動をして体を整えることも、自分自身の気持ちを前向きにするために役立ちます。運動をすることで気分がリフレッシュし、ポジティブな気持ちで婚活に臨むことができます。また、食生活の改善も肌や健康状態に良い影響を与え、自信につながります。
② 内面を磨く
内面の魅力を高めることで、自分の気持ちを前向きに保つことができます。
新しい趣味を始める
趣味を広げることで、自分の生活が豊かになり、気分転換にもなります。例えば、料理や写真など、自分が楽しめる趣味を持つことで、日々の生活に充実感を感じることができます。
読書や映画鑑賞、美術館への訪問
内面の成長を促すために、本を読んだり、映画を観たり、美術館に行くのもおすすめです。例えば、感動的な映画を観ることで感情が揺さぶられたり、美術館で芸術作品を鑑賞することで新たな視点を得たりすることができます。こうした体験が、自分に自信を持てるきっかけとなり、日常生活をより充実させてくれます。
③ 時には第三者のアドバイスを求める
婚活は一人で進めるだけでなく、第三者のアドバイスを活用することも、モチベーション維持に役立ちます。
友人や家族からのフィードバック
友人や家族に自分の印象について率直な意見をもらうことで、自分では気づかなかった改善点を見つけることができます。身近な人からの意見は、客観的な視点で自分を見直すきっかけとなり、気持ちを新たにする助けになります。
プロのアドバイザーに相談する
結婚相談所のアドバイザーや婚活の専門家に相談することで、プロフェッショナルな視点からのアドバイスを受けられます。自分では気づかなかった改善点や方向性を見つけることができ、婚活モチベーションの維持向上につながります。
婚活を前向きに進めるためには、モチベーションの維持が欠かせません。外見を整え、内面を磨き、時には第三者の助けを借りながら、自分自身を成長させることが大切です。それぞれのポイントを意識して行動することで、婚活を楽しみながら続けることができるでしょう。
さらに早く理想のお相手と出会う確率を高める方法
自分自身の魅力を高めることや、友人や家族のサポートを受けながら婚活を続けていくのは素晴らしいことです。しかし、さらに早く理想の相手と出会う確率を高めるための方法として、結婚相談所の利用が上げられます。結婚相談所ではプロのサポートを受けながら、自分に合った相手と出会うことができます。ここでは、結婚相談所の特徴とその利用がどのように婚活を支援するのかを紹介します。
なぜ結婚相談所の利用で、さらに早く理想のお相手と出会う確率を高めることができるのか
結婚相談所を利用することで、なぜ短期間で理想の結婚を目指すことができるのか。理由をいくつか紹介します。
結婚相談所は結婚に真剣な出会いの場
マッチングアプリや友人からの紹介では、相手が結婚にどの程度真剣なのかわからないこともあります。しかし、結婚相談所では、一定の費用がかかるため軽い気持ちで参加する人が少ないのが特徴です。これにより、真剣に結婚を考えている相手と効率的に出会うことができます。
条件に合う相手とのマッチング
結婚相談所での出会いは、まず外見や年齢、職業といったスペックから始まります。お互いにどうしてもクリアしなければならない条件をクリアした上で、その後に価値観や優先順位についてすり合わせることが可能です。このプロセスにより、理想の相手との出会いが効率的に進みます。
プロのサポートと安心感
結婚相談所にもいくつか種類がありますが、仲人型結婚相談所の場合、婚活の専門知識を持ったプロのアドバイザーがサポートします。自己紹介の方法やコミュニケーションのポイントなど、具体的なアドバイスを受けることで、自信を持って相手に向き合うことができます。また、アドバイザーが婚活の進捗を見守り、悩みや不安に対して的確なアドバイスを提供してくれるため、安心して活動を続けることができます。
結婚相談所では、プロのアドバイザーとの対話を通じて、自分の結婚に対する希望が言語化されていきます。その結果、どのような家庭を築きたいのかが明確になります。
婚活は、その先にある結婚生活を充実させるための手段に過ぎません。婚活成功がゴールではなく、どのような家庭を築きたいかを見据えることが重要です。だからこそ、婚活はプロの手やサービスを使って、できるだけ効率よく、無駄な時間をかけずに形にしていきましょう。
まとめ
結婚相談所の利用は、プロのサポートを受けて婚活をスムーズに進め、理想の相手と出会うための近道。
婚活はゴールではなく、結婚生活をスタートさせるための通過点。婚活はプロの力を借りて、効率よく形にしていくことがスマートな方法。